本稿は特集「ビッグデータとは何か」の第11回目。今回は国内ベンダーの動向について簡単に見ていこう。
「ビッグデータ」のようにインフラのシフトを伴う動向は、現時点の米国系ベンダーによるプラットフォーム支配構造をある程度は打ち崩せる可能性を
提供するため、国内ベンダーにとっては千載一遇のチャンスと言えよう。Hadoopがデファクト標準のひとつとなることは確実だが、その上位レイヤーで勝
負できる機会は十分にある。
ビッグデータPaaSでプラットフォーム取りに出た富士通
IT業界において長期的な成功を勝ち取る最短の道は、独自仕様製品でプラットフォームを支配することだ。Wintel、Oracle、Appleなどの成功を見ればわかる。
残念ながら、日本のベンダーは長期的に見てプラットフォーム領域での支配権を失いつつある。しかし、既に支配的ベンダーが存在する領域(たとえば パソコンOSやDBMS)において、プラットフォームの制御権を奪還することは事実上不可能だ。プラットフォーム支配を狙うなら今までになかった新しい領 域でなければならない。
そのような文脈で富士通の「ビッグデータ」戦略を見てみると興味深い。... 続きを読む
http://japan.zdnet.com/cio/sp_bigdata2011/35011587/
2011/12/09
国内ベンダーの「ビッグデータ」動向--富士通、日立、NTTデータ
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MIC Associates