Windowsプラットフォームの高性能システムとして、「高速SANファイル共有ソフトウエア metaSAN」をもちいた、一般的なSANの構成例をご紹介いたします。
「metaSAN(メタサン)」は、複数のコンピュータからSAN内の同時ファイル共有を可能にするクロスプラットフォームファイル共有ソリューションです。
「Microsoft Windows OS のためのSANファイル共有」構成は、下記ウエブページからも内容をご覧いただけます。http://www.micassoc.co.jp/casestudy/windows_san.html
metaSANで構築したSANシステムの特徴は、高速ファイバチャネルネットワーク上で複数のXserveや MacProが、metaSANを介し、SANストレージのファイルにブロックレベルでアクセスすることができると言う点にあります。
一元管理された高速なストレージに複数のクライアントが直接読み書きできるため、生産性が大幅にアップし、無駄のない効率のよいシステムが構築できます。
また、metaSANは Windows、Mac OS X、 Linux ユーザでファイル共有が可能です。Windows、 LinuxユーザがリアルタイムにHFS+ボリューム内のデータを読み書きできます。勿論、NTFSボリューム内のデータをMacユーザが読み書きするこ ともできます。
クリックで拡大 |
【1】SANストレージ
metaSANは、Mac、Windowsのネイティブなファイルシステムをサポートしています。
WindowsでSANボリュームを管理させる場合は、NTFSでボリュームを作成します。
【2】Mac OS X SANメンバー
SANにダイレクトに接続される複数のクライアントにmetaSAN をインストールします。
metaSANは、複数のクライアントが共有するSANボリュームのファイルに対し、ブロックレベルでアクセスさせる排他制御を行う「メタデータコントローラ」が基本的なアーキテクチャーです。
1 台のコンピュータがメタデータコントローラとなり、SANボリュームに対するアクセス管理を行います。
【3】メタデータコントローラ
metaSANは、専用のメタデータコントローラを設置しなくても、SANメンバーの内の1台がメタデータコントローラとして機能しますが、24/365 オペレーションを要するミッションクリティカルなシステム等では専用のメタデータコントローラの設置をお勧めします。
また、メタデータコントローラとあわせ、フェイルオーバー専用のバックアップメタデータコントローラを設置することで、より安全に安心してご利用いただくシステムが構築できます。
【4】ファイバチャネルスイッチ
XRSストレージファミリーは、4台までのクライアントを直接SAN接続させることが可能ですが、それ以上の構成が必要な場合は、ファイバチャネルスイッチを経由して高速なネットワークを構築させます。
【5】イーサネットスイッチ
複数のクライアント間の排他制御は、イーサネットを介して行われます。
高速なSANファイル共有環境をより最適な環境で管理させるためには、metaSAN専用の独立したネットワーク環境を構築されることをお薦めします。
【6】LAN フリーバックアップ
SANのボリュームのバックアップは、ネットワークに繋がれたバックアップサーバ/テープライブラリやNAS(NDMPプロトコル)で行なわれるのが一般的です。
しかし、metaSANを使うことで、任意のクライアントにローカルドライブと同様にマウントされているSANボリュームを直接バックアップすることができます。そのため、ファイバチャネルを利用した高速のバックアップやリストアが可能で、ネットワークを介したデータ移動を回避することができます。また、 バックアップサーバアプリケーションに必要なコスト(百万から数百万円)を削減することができます。
構成機器などの詳しい情報はこちらのページをご参照ください。
http://www.micassoc.co.jp/casestudy/windows_san.html